逆流性食道炎と症状が似ている病気

逆流性食道炎の主な症状として、胸焼けや胸の痛みがあげられますが、これらの症状は、
他の病気でも見られます。

　
逆流性食道炎の症状が起きたからと言って、逆流性食道炎だと判断するのではなく、他の
病気の可能性も疑ってみる必要があります。

　
逆流性食道炎と似たよう症状のある病気としては、以下のものがあります。

　
　●　食道がん

　
　　食道がんは食道内腔側の粘膜から発生し、進行とともに外側に拡がります。食道がん
　　の初期症状としては、食道の違和感等がある場合もありますが、ほとんどが無症状で
　　す。

　
　　原因としては、喫煙、飲酒、熱い食べ物や飲み物などの生活習慣に関わっているとさ
　　れています。

　
　　代表的な症状として、飲み込む時の痛みやしみる感じ、飲み込みづらい、声のかすれ
　　と咳、胸焼け、胸部痛、背部痛などがあります。

　
　　逆流性食道炎による食道粘膜のびらんや潰瘍と、食道がんの病変は、見分けがつきに
　　くいことがあります。胸やけなどの症状がある時には、内視鏡検査や組織の検査を受
　　け、食道がんであるかどうか詳しく検査する必要があります。

　
　●　狭心症

　
　　発作的に、胸の痛みや圧迫感などの症状を起こす病気です。血管内腔が狭くなること
　　により、心筋に十分な血流や酸素が送り込めない時に胸の痛みが起こります。

　
　　代表的な症状としては、胸の奥が痛い、胸がしめつけられる、胸が焼けつく感じ、
　　などがあります。狭心症の症状と逆流性食道炎で起こる胸の痛みは似ているため、
　　注意が必要です。

　

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